ダヴィッドと革命
ダヴィッドは1780年までの約5年間、イタリアで古典絵画の研究に没頭する。
こうしたイタリアでの研究を機に彼の作風は、18世紀のフランス画壇を風靡したロココ色の強いものから、新古典主義的な硬質の画風へと変わっていく。
ルイ16世注文の『ホラティウス兄弟の誓い』は最初の国王注文作であり、「新古典派宣言」とも見なされる記念碑的作品である。
これから決死の戦いに望もうとする古代ローマの戦士たちを描いたこの作品は、ギリシャ・ローマの古典への復帰、という芸術上の主張とともに、来るべき革命と市民社会を予見した政治的メッセージとも受け取れる。
